餅文鳥迷詩選

モフへの祈り

文鳥よ
モフ毛が開くその様は
薔薇の蕾がほころぶに似て
我が手のひらはそなたのゆりかご

そなたを驚かさぬように
背中に鼻を近づける
柔らかな羽毛はダシ昆布の香しさ

文鳥よ
そなたのモフは我が祈り
永久にこの手のひらにあらんことを

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旅文鳥氏に捧ぐ

神は詩人の魂に翼を与えたもうた
彼の者は最愛の鳥 文鳥の姿となり
遠く旅をする どこまでも遠く

花々が咲き乱れる神の野で 彼の者は翼を休める
そして歌う 生きとし生けるものを賛美する歌を
夢に見た乙女 パピアに捧げる歌を

彼の者の名は旅文鳥
遠く旅立つ彼に餞を
いつかまた この地に降り立つ日まで

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季節はめぐる

季節はめぐる 花はめぐる
君を迎えし日の桜はすでに散り行き
今は青葉を身にまとう

君のくちばしは朱に染まり
幼き羽を惜しげも無く脱ぎ捨てる

もう少しそのままでいてはくれないか
ヒナの時間はあまりに短すぎる
けれど時に抗うことのできる者はいない
君に流れる時は
私の時より遥かに早く過ぎ去っていく

いくつの春を君と迎えられるだろうか
君を手のひらに乗せながら
そのぬくもりを感じながら

めぐる季節の中で
君と出会った意味を考える
与え合い分かち合おう
すべての喜びと悲しみを

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卵の幻想

文鳥よ
そなたは何故孵らぬ卵を産むのか
自らの身を削ることが愛の証なのか

ならば私はそなたの愛はいらぬ
けれどそなたへ変わらぬ愛を捧げ続けよう

さあ、この指でくちばしをふいておくれ
ただそれだけで私は幸福なのだ

この目が盲いてもそなたの声は聞こえる
すべての音を無くしてもそなたに触れることができる
そなた自身が愛の証なのだ

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君について

君の赤いくちばし
つぶらな瞳とアイリング
たわいのないおしゃべりのようなさえずり
手のひらに触れるやわらかな羽毛
ピンク色の細い足
水浴び後の香ばしい匂い

全てが愛しく
話しても話しきれない君について

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去り行く君に

愛しげに羽を繕う君は天使のかりそめ
23グラムの体も旅立つには重すぎる

一秒一秒を懸命に生きた君に
祝福の涙を送ろう
君を見送るうつろな心を
美しい思い出が満たしてくれるように

安らかに
そしていつかまた出会える日まで

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さらなる高みへ

鳥よ高く飛べ
雲を突き抜け
天空の果てへと

けれど忘れてはならぬ
糧は大地の恵み
風に吹かれてゆらめく粟穂

黄金に熟れた果実をついばみ
渇きを癒すとき
夜はやってくる
無音の旋律を奏でながら

眠りは卵の記憶へ誘い
すべての問いに答えを差し出す
やがて明けていく空は
女神の光で満ちる

鳥は目覚める
卵の殻を自らの力で割った
生への躍動を胸に

鳥よ高く飛べ
この世の草木一本にいたるまで
すべては汝のもの

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無垢なる旋律

ヒュイーヨー
珊瑚色のくちばしからこぼれるのは
愛の語らい
無垢なる旋律

ヒュイーヨー
呼びかけられるまでもなく
私は応えよう
この手のひらの上から
そなたの影をこぼさぬように

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文鳥を見送るとき

文鳥にたくさん愛情を注いだことと
文鳥がその愛情に応えてくれたことを
しっかり胸に抱いておけば
悲しみは乗り越えられるはず

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ひよこのワルツ

ひよこ ひよこ ふわり ふわり

ひだまりを あるこう

いつも いつも いっしょ

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